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2008年6月11日 (水)

パニックJJ

「ジャムー。ギュー!」

「!!!!!やめてぇっっ!」

「ジャムー!雨なんだよー。抱っこしようよー。」

そう。今日は雨です。

1日中雨。

雨なので会社を休んでジャムとゴロゴロしてました♪…ってわけにもいかないので、雨でもシッカリ豚農場です。

農場に行ったら、まずはキセキレイの雛をチェックして、元気に大きくなってることを確認。

それから豚を捕まえて、ごめんなさいよと謝りながら採血をしてきました。

さて、豚には人と同じで「タペタム」がありません。

「タペタム」ってのは目の奥にある「輝板」のことで、夜に猫の目が光ったり鹿の目が光ったりする、アレのことである。

犬とか猫とか狸とか、肉食獣のタペタムは赤い色に反射する。

一方、牛とか馬とか鹿なんかは草食獣だから、緑色に反射するのだ。

なぜ人間と豚にはないのか、あたしは分からないけれど、「雑食だから」ってわけではないと思う。

あたしは、大学の解剖実習で、大きな牛が死んでいくのを見た。

目の奥が翡翠みたいな、陶芸の上塗り薬のエメラルドグリーンみたいな色をしていて、臭かったり怖かったりする「生き物」じゃないみたいだった。

もっと…なんていうか、神秘的だった。

体から血液がなくなって、呼吸が出来なくなるにつれ、タペタムは光りを吸い込んで、最期には、もうちっとも反射しなくなっていた。

あ。光らなくなった、って思った。

それがあたしの初めて見た「タペタム」だ。

豚には、タペタムが無い。だから、死んでいく時も光がなくなったりはしない。

なのにあたしは、豚の命が消えていく時、いつもタペタムのことを思い出す。

光がなくならないまま、開いてしまう瞳孔。

豚という、生き物。

彼らが息を引き取る時は、本当に、胸が詰まる。

キュウ、と鳴かないで欲しい。

その個体その個体にちゃんと個性があって、全員が全員頑張ってる。

あたしは彼らにどんな手助けが出来るんだろう。

あたしと、おんなじ目を持つ豚に。

今日も、おそらくレンサ菌症で今にも死んでしまいそうな子豚がいて、あたしはどうにもできなくて、たださすっていた。

ヨーロッパではこんな状態の豚を生かしておいたら動物福祉に反するとかで大騒ぎになるそう。

分かるけど…。

豚舎を出て、またキセキレイに会いに行った。

今日はカタツムリも沢山出てたし、大きな蜘蛛に巣を作るところを見せてもらった。

みんな違う生き物で、あたしはみんなから影響を受けてる。

嬉しかったり、悲しかったり。

さて、あたしは誰に影響を与えられるのか。

みんなに還元していきたいなあ。

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