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2009年1月10日 (土)

オモチジャム

おもたーい。

ねえ、ジャム、おもたーい

もはや肉食獣として生きることをとうに放棄したオモチ猫、ジャム。

すっごい丸くてちょっと驚いてしまう。

朝だけは瞳孔を開いて、枕元まで(自分から)来てくれる。

ナオー。ナオー。って耳元でささやき、あたしの口を右手でツンツンする。

もちろん、あたしは「こんな寒いのに起きてたまるか!」って不貞寝を決め込むんだけれど、

一方でイライラが募ったジャムは、「優しく起してやってるウチに起きろ!」っていう鳴き声に変わり、ワザワザベッドの上のクッションの1番高いところに登って、あたしの胸を目がけてハイジャンプしてくる。

不貞寝の時はその気配を察知し、機敏に受身をとれるあたしだけれど、二度寝しちゃってる時はまともにやられちゃう。

「うはっ!!!」

っていう自分の声で目が覚めるのだ(笑)

今朝もそんな感じで清々しく朝を迎え、半額になってたので冷凍しておいた菓子パンを食べ、仕事に行った。

今日まで大倉さんがいるので、ホテルまで迎えに行ってT農場を案内した。

大倉さんは普段は北海道の農場にいて、こないだの帝王切開のために今回出張でこっちに来てる。

案内って言っても、T農場ってすごく広いので、1日だけでは全然回りきれない。すごくバタバタとした案内だったけれど…少しは役に立てたかしら?

それから、向田邦子の「父の詫び状」っていうエッセイを読んだ。

あたしは彼女の作品はなんていうか、こう、きちんとしてる感や昔の礼儀正しさや、その中にある溢れんばかりのユーモアが大好きなんだけれど、悲しいことに、彼女の本はナント図書館の一般閲覧コーナーからは姿を消していて、2階や3階の書庫にしかなくなっていた。

つまり、カウンターに「この本出してください」って言わなきゃ人の目には触れないということだ。

なんだか寂しいねえ。

時々無性に彼女の文章が恋しくなるあたしは、カウンターに願い出て借りてきたんだけれど、本当はもう明日返却しなくちゃならない。

お正月休みはゆっくりと…って思っていたのに休みがなくって、だから今読んでるんだけどさ。

でね、それって家族についてのエッセイなんだけど、そこに教育勅語からの一節が添えられていて、

「身体髪膚之ヲ父母二受ク

敢テ毀傷(キショウ)セザルハ孝ノ始メナリ」

つまり親からもらった体に傷をつけないことは親孝行の第一歩ってことなんだけどね、

4人姉弟の彼女は、豆の莢を剥いて3つ、または4つがキレイに並んでいると幸せな気分になるそうだ。

莢がはじけると、一つ莢の豆はバラバラになる。

彼女の4人の姉弟も、今は別々だがたまに揃うと子供のころの話になる。

父も母も傷一つなく育てようとずいぶん細かく気を使って育ててくれた。

それでも、子供は思いもかけないところで、すりむいたりこぶをつくったりした。

いたずら小僧に算盤で殴られて、四ッ玉の形にへこんでいた弟の頭も、母の着物に赤いしみをつけてしまった妹の目尻も、

今は思い出のほかには、

何も残っていないのである。」

うーん。ピアスの沢山開いているあたしには多少耳の痛い言葉ではある「身体髪膚」。

けれどそこから導き出される彼女の家の思い出は、あたしにも通ずるところがあって、ふと立ち止まったような気持ちになる。

最近、あたしの家族がちょっとした病気をしたんだけれど、あたし達姉弟は驚き、すごく不安になった。

その時、姉弟で電話をしたりできたことに、実はものすごく救われた。

肉親の病気ってわりと根底を揺るがすくらいに動揺しちゃうもんだと思う。

これ、一人っ子だったらキツイわ…って、本当に、初めて感じた。

子供を産みたくないあたしとしては、何度も痛い思いをするなんてちょっと考えられない。

でも、3人いて、産んでもらってて、本当に良かった。

ウチのお父さんとお母さんは子孝行だなあって、自分でもビックリするほど感謝した。

「瑣末なこと、苦労したこと、かけたこと。」

そんな日常のちっぽけな事柄も、思い出となれば尊く、かけがえなく感じるものだと思う。

そしてそんな共有できる思い出があるからこそ、家族って離れていても支えあえる。

あたしの「両親」は弟達の「両親」で、それは時間が経っても変わらなくって、「どうしようもなく不安になるほど大切だ」って思いも変わらなくって、そういうのって、心強い。

ジャムを膝に抱きながら、このエッセイを読んで、なんかそんなことをね、思ったのです。

今夜は満月がキレイ。

続きを読んで早く寝ます。ふふふ。おやすみなさい。

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