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2009年4月 9日 (木)

シアヌークビルへ

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朝6時30分。

ゲストハウスに迎えに来たミニバスに乗り、バス・ステーションへ。

今日はシアヌークビルまでのドライブで1日が潰れます。約10時間!

初めての場所に行くのはドキドキでした。バスの中には日本人はいないし…欧米人も2組しかいない。なんか…不安(笑)

さて、バスはまずプノンペンを目指します。エアコンバスなのでちょっと寒い。長袖で挑みます。

途中2時間に1回くらい休憩があるので、したくなくてもオシッコをしときます。

驚くべき汚さ!この貯め水で洗えと!?病気になりそうなので洗いもしないし拭きもしなかった(笑)

この休憩所ではでっかい蜘蛛が売っていた。結構びっくりした。

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そしてここにも物乞いの少年達が…。

はあ。キリがない。

でさ、思ったんだけど、「不幸せとは…思い通りに行かないことの連続」を言うんだろうな、って。

この子たちは思いっきりお腹を満たすことが出来なくて、それは慢性的に続いていて、なんていうか、彼ら的にその状況をそんなに幸せとは思ってないと思う。

すっごい辛そうな顔してて、子供のクセにニコリともしないし。

日本で裕福に暮らしてるあたしだって、ああ、自分はなんて不幸なんだろうって感じることがある。誰だってそうでしょう?

あたしがもしカンボジアで生活することになっても、自分で選んだことだから今より多少貧しくなってもそれを不幸になんて感じないだろう。むしろもっと別の、つまりこういう子供達を常に見ていることの方が苦しくなってくると思う。

なんていうかさ、日本とかカンボジアとか、衛生状況がどうのとか、そんな条件ではないんだよね。

幸せってその状況に自分で満足してるかどうかなんだって思う。

それを踏まえて考えると、成長期に慢性的な空腹を抱えて満足できるかって話なんだよ。…例によってうまく言えないけれど。

「自分ではどうしても変えられない状況」下で、本当はお腹が空いているのに食べられないだとか、お金を恵んでもらいたいのにもらえないとか、働き口がないとか、生死に直結するような「思い通りに行かないこと」は子供の顔をこんな風にしてしまうんだなって思う。

この子たちは何かひとつでも、自分の思い通りに行くことがあるんだろうか?

貧困は、本当に不幸なことだと思う。

本当の貧困って、日本にいたら見えないものだと思う。

「貧しくても○○があれば…」、日本でよく聞くそれは、貧困じゃない。

貧しかったら死と直結する、それが、貧困だ。命の次に大切なもの。それは、食べ物。つまり、お金なんだと思う。

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さて、あたしはその子たちにあげたのと同じくらいのお金でご飯を食べようとした。

…すると、向かい側に座っていた弟が、「おねいちゃん、バス…行っちゃうよ」て!!!

∑q|゚Д゚|pエーーー!?!?

ってことで走って追いつき、このバスは全く信用できん!ってことを身をもって知った(笑)

バスに揺られること5時間。みんながザワザワして立ち上がり始めた。

「おっ、もう着くのかな?」って思ってあたしも前を覗き込んだ。まだ全然「都会」って感じじゃないのに、「???」って思っていたら、ナント!

右側は崖で、その路肩にトラックが横転してるじゃないの!

カンボジアは左ハンドルの右側通行なんだけど、バスは大きく右側(路肩側)に傾いて、その横転したトラックの脇をムリヤリ通行しようとしてる。

みんなは立ち上がって左側に移動していたのだ。

…って!おい!そういうことしても無駄だろ!気持は分かるけど!

おっ!落ちるーーーー!!!ヾ(.;.;゚Д゚)ノ

まあ、なんとか持ち直してみんな席に戻ったワケだけど。

あたしはこの旅でこのがけ崩れ路肩が一番怖かった(笑)。車ってあんなにナナメってもわりと大丈夫なもんなんだね。遊園地のアトラクション顔負けだった。(マジで)

プノンペンに着いたらすぐにシアヌークビル行きに乗り換えるんだけど、日本語ペラペラのバイクタクシーの運転手達が「シアヌークビルは怖いよ~。プノンペンにはいいゲストハウスがあるよ!」って言いながらあたしを引っ張り、奪い合ってくる。

あたしも日本語で「プノンペンの方が怖いよ。嘘つかないで。触んないでよ」とか言ってサッサとバスに乗り込む。

弟は英語は全くダメで、そもそも日本語の語彙も少ないんだけれど、カンボジア人の話すちょっと訛った日本語も全く聞き取れない様子で、なんか幸せそうだった。

そこからまた5時間。鬼のようにスコールが振る中、休憩所で一休み。

ここには痩せた犬が沢山いて、弟はそこで買った肉まんを少しあげていた。

彼は肉まんの下に敷いてある紙をゴミ箱に捨てたんだけれど、犬達はゴミ箱をあさってその紙を見つけ、食べていた。

から揚げとかさ、そこらに積んであるのに、よく犬は奪わないよね。こんなに痩せてるのに。切ない感じ。

夕方5時過ぎ、ようやくバスはシアヌークビルに着いた。

あたし達は客引きのバイクタクシーで海沿いのゲストハウスに連れて行ってもらう。1泊6ドル。まあまあいいところだった。明日からは海!海に入るぞ~!!!

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